REVIEW

Bookmark this on Google Bookmarks
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on @nifty clip
Bookmark this on Livedoor Clip
Bookmark this on FC2 Bookmark
email this
Share on GREE
Share on reddit
Share on LinkedIn
Pocket
LINEで送る

・2014年5月3日(土)投稿 ポール日本公演ツアー公式サイトに、4月22・23日南米チリ公演の鑑賞レポートがアップ by キョードー東京
・2014年4月28日(月)投稿 サウンドチェックで演奏して欲しい曲の投票 by JASH
・2014年4月27日(日)投稿 ファン企画「ポールにリクエストしたい曲の投票」 by JASH
・2014年4月19日(土)投稿 ポール・マッカートニー2014年日本公演、セットリストの予想! by JASH


ポール・マッカートニー 2014年幻の来日公演 概括

1980年以来34年ぶり3度目となった今回のポール・マッカートニー幻の来日公演。
前回2013年11月に実施された来日公演から、わずか6ヶ月の間隔での公演、昨年の感動が再び味わえると思われただけに、中止によるショックはさまざまなところに及んだようです。

2014japantour_cm_movie

そんな幻となった今回の来日公演を、大まかに振りかえりたいと思います。
後半は、今回の中止騒動から考えられる私見も交えています。

 【今回も、情報事前リーク】

140326official_tour_site前回2013年11月の日本公演の情報は、その交渉段階から、関係者に事前に情報が漏れ、当初発表が予定されていた日の朝に、関係者から情報を聞いた一般ファンがインターネット上のブログやFacebookに情報を書き込んだり、ザ・ビートルズ・クラブ(BCC)が正式発表数日前に確定情報のはがきを各会員に送付したりと、発表前に来日情報が漏れました。

今回は厳戒な情報管理体制がひかれるのかと思いきや、2月頃から、来日するかもという噂がファンの間で出回りました。3月上旬頃になると、無記名掲示板「にちゃんねる」などを中心として、5月17日(土)・18日(日)国立競技場、21日(水)日本武道館、24日(土)・25日(日)ヤンマースタジアム長居にて来日公演が行われるという噂が流れました。
ある程度噂が出回ったあと、小康状態になり、さすがに半年経っただけでは来日公演は開催されないだろう、単なる噂だったという雰囲気になったときに、5月28日(水)ソウル韓国公演の噂が一気に広まり、日本公演はなく、韓国公演のみ開催されるのではという噂が主流になりました。

一方で、ファンクラブのザ・ビートルズ・クラブの会報誌には「ポールと会えるのは、意外とすぐかもしれません」といった旨の記述があるなど、昨年11月の来日公演が終了した当初から、次の公演は予定されていたのではないのかと思われるような情報もありました。

結局、3月26日(水)夕方頃に、ポール・マッカートニーの公式LINEから「明日、重大なお知らせがあります」というトークが投稿され、さらに、主催者キョードー東京の実質的なスポークスマンである音楽評論家の湯川れい子が、「ウフフ」という暗示するようなつぶやきがあり、いよいよ来日公演が発表されるのでは、という期待が高まりました。

そして、3月27日(木)早朝4時に、昨年と同じURLのツアー公式サイトで来日公演が実施されることが発表されました。同時に、朝日新聞の朝刊一面広告でも発表されました。
昨年の来日公演は、7月16日に発表と、約3ヶ月前だったのに対し、今回は、約1ヵ月半前の発表と、公演開催までの期間が短いものでした。
このときに発表された公演は、5月17日(土)・18日(日)国立競技場、24日(土)ヤンマースタジアム長居の3公演。

その後、1週間後の4月3日(木)に、韓国ソウル公演の開催も発表されました。九州方面のファンの方は、東京よりもソウルに行くという方も多かったようです。

 

【今回も五月雨式チケット販売、VIPは超難関、プレミアチケットは今回も暴騰】

今回の公演も、前回と同様のパターンで、多種多様なチケット販売方式がとられました。
来日公演決定の正式発表とともに、チケットぴあにて先行予約開始、先行予約は数割の落選率、落選があったわりには、先行先着販売が2回あったり、ぴあ会員向けの販売があったりしました。一般発売は4月19日(土)で、国立競技場は数十分で売り切れましたが、その割には、公演開催数日前には購入可であったりと、本当にチケットが売り切れているのかどうか、疑わしい販売方法となりました。

national_stadium_specialVIPチケット(VIPパッケージ)も前回同様に販売されました。
前回の販売時は、その中身が、海外公演のVIPチケット購入者じゃないとわかりにくかったようで、販売数日経過しても購入可でしたが、前回の公演で、VIPチケットの全貌(アリーナ真ん中数列目とサウンドチェック参加という特典)が明らかになったため、今回の公演では、VIPチケットの人気が集中しました。
販売開始の4月17日(木)午前10時には、キョードー東京のサイト及びザ・ビートルズ・クラブの販売サイトがアクセス集中のサーバー負荷で、ほとんどアクセスできない状況で、当日13時前に売り切れるまで、数時間粘って購入に成功した方がほとんどでした。

VIPチケット販売と同時に、今回も、ポール・マッカートニー公式サイト経由でのクラウドサージ社での販売が行われました。前回と同様、あらかじめ座席位置を確認しての購入が可能。10時ちょうどにアクセスすれば、アリーナAブロックの端や、C・Dブロックの真ん中は購入可能なようでした。

来日公演発表日(3月27日)のザ・ビートルズ・クラブでの朝4時台販売分が良席だったようで、Aブロックサイドの1列目や、Bブロック真ん中の座席が販売されていたようです。

上の座席表の、オレンジ色がVIP#1、黄緑色がVIP#2、紫色がクラウドサージ分です。赤色等、その他は不明。白色座席の一部に、ザ・ビートルズ・クラブの席が宛がわれたようです。

2014paul_auctionまた、前回ほどではないにしろ、今回もオークションやチケット転売仲介サイトを中心として、チケット代が暴騰しました。前回は60万円という落札価格もあったようですが、今回も20万円近くまであがったようです。

前回のクラウドサージ社販売分は、チケット遅配問題があり、公演当日までチケットが配送されず当日会場受け取りになったりと混乱を極めましたが、今回、クラウドサージ社販売分は、約1週間前にチケットが到着したようで、特に大きな混乱はありませんでした。

今回も前回同様、さまざまな販売方法があり、チケットぴあで購入後にクラウドサージで購入などダブって購入した方も多く、チケット販売に多くのファンが振り回される結果となりました。また、この多様な販売方法により、ツアー公式Facebookページは、批判のコメントで炎上しました。

<参考 主なチケット販売経緯>

2014年4月21日(月)17:00~ チケットぴあ「追加抽選 モアチャンス」開始。東京公演、大阪公演両方とも対象。
2014年4月19日(土) 日本公演チケットの一般発売が午前10時から開始。東京国立競技場は数十分で「予定枚数終了」、大阪ヤンマースタジアム長居は当日中に「予定枚数終了」となりました。
2014年4月17日(木)0:00 チケットぴあ先着先行3次プリセール販売開始(大阪のみ)、10:00 VIPチケットクラウドサージ販売開始
2014年4月14日(月)15:00 チケットぴあ先着先行2次プリセール販売開始
2014年4月8日(火)18:00 チケットぴあ先着先行チケット販売開始
2014年4月4日(金) チケットぴあの最速先行予約の当選発表(数割落選あった模様)、BCC韓国ツアー募集開始
2014年4月2日(水) チケット販売(最速先行)締め切り、ぴあ会員プレリザーブ・各メディア先行前売り開始
2014年4月1日(火) ザ・ビートルズ・クラブ(BCC)会員向け1次先行販売締め切り
2014年3月27日(木)4:00 2014年日本公演 正式発表!各新聞記事・テレビ放送) 、各先行チケット販売開始

 

【武道館あるない騒動と、対面販売、驚きのチケット価格】

140521budokan_poster3

ファンの中には、初めてビートルズが来日公演を行った場所である日本武道館での開催を望む声が多く、日本武道館の開催については、ツアー正式発表前にも噂されていましたが、5月に入ってもなかなか発表されなかったので、もう日本武道館の開催はないのではないか、という雰囲気になり、ゴシップ情報を扱うWEBメディアでも「日本武道館公演は幻になった」と報道されました

ところが、ポールが来日する5日前、公演開催の11日前に、日本武道館公演の開催が、主催者キョードー東京により突然にして発表されました。
一方で、今回のツアーパンフレットや、5月下旬に販売された本には、しっかりと日本武道館公演開催の記載があるため、この公演の開催は事前に決まっていたものと思われます。

日本武道館公演で驚かされたのは2点。まず、そのチケット価格です。アリーナ約2000席は10万円という破格。これはほぼ完売に達したようです。スタンドを含むS席は8万円。ほとんど座席が用意されていないと思われるA席6万円、B席4万円、それでもかなり高い席です。
主催者キョードー東京のこだわりで、48年前のビートルズ日本武道館公演と同様のS席1500円が設けられました。ただし25歳以下限定100席限定。倍率は100倍に及んだようです。

BnRQyYGCYAE7qop2点目に驚かされたのは、対面販売。ポール・マッカートニーのコンサート客層は40~60代が多く占めることや、34年前の来日公演中止時の様子を懐かしめるようにということなのか、日本武道館のチケットは最近珍しいキョードー各社による対面販売が実施されました。
キョードー東京では、公演開催の正式発表前から並んでいた人がいたようで、多い時には200人以上の列ができたようです。しかしながら、販売場所によっては、整理券の配布がなかったり、整理券配布の時間が異なったり、並ぶのを禁止されたりと、対応がまちまちだったため、主催者に対して批判が上がりました。

対面販売レポート → http://outthere-japan.com/140511/

日本武道館公演のチケット販売においても、対面販売、チケットぴあでの抽選販売、ザ・ビートルズ・クラブでの販売など、多種多様な販売方法がとられました。結果として、特にS席をダブって購入したファンが多く、8万円と高価なチケットのため、その処理に困った人が多数発生したという状況でした。アリーナ席の販売は順調だったようですが、S席は、その価格と、約1万席弱というその数からも、チケットの売れ行きはあまり芳しくなく、初日公演(国立競技場)の開催まで、チケットぴあのサイトで普通に購入が可能でした。

 

【ポール、ロボットと来日】

BnqZuSiIgAAFTHw

5月15日(木)、初日公演の2日前、ポール・マッカートニーが公演のために、羽田空港にやってきました。
事前にファンクラブなどで来日情報がオープンにされていたため、空港にはファン約400人が訪れ、ポールを迎えました。
羽田空港でのポールの姿で話題になったのが2点。

1点目が、ポールが日の丸のTシャツを着ていたことです。日の丸の真ん中にうっすらとした白い模様がありますが、ポールの横顔のシルエットがデザインされていたようです。

2点目は、ロボットと一緒にいたこと。最新プロモーションビデオ「Appreciate」に登場する「ニューマン」という名前のロボットで、プロモーションビデオでは自走式のようですが、羽田空港では、黒子3人が操作するというアナログ的なものだったようです。

この予想外のポールの登場に度肝を抜かれたファンも多く、空港での来日も、一種のショーと化しているようでした。

BnqnDu-CMAAewrS

 

【まさかの、公演ドタキャン、そして、全日程中止へ】

5月17日(土)公演初日の国立競技場は、いつものようにファンが集まり、12:30からツアーグッズの販売が始まり、13:00少し前からVIPチケットのチェックインが始まり、会場入り口付近には、入り待ちのための多くのファンが集まり、普通に公演が開催されるような雰囲気でした。
ところが、開場の15:30少し前になっても、ポール一行が宿泊していたペニンシュラ東京からは、ポールが現れることはなく、ポールを乗せる予定の車がホテル引き上げ、ポールサイドのスタッフがホテルの玄関から引き上げる様子が確認されています。

そして15:30頃に、VIPチケット購入者の待合室に、サウンドチェック鑑賞含むVIPチケットの主催者SLO VIP SERVICEのシェリー・レイザー含む数人のスタッフ、キョードー東京のスタッフ数人が現れ、突然の公演延期が発表されました。
その話は、VIP待合室の中の方からツイッターなどを通じて一気に情報拡散し、ついに、16:00前に、会場周辺でも、延期がアナウンスされました。
ポールがウィルス性の炎症にかかったためという理由で、17日(土)の公演は、19日(月)に振り替えとアナウンスされました。しかし、ポールの病状を含む詳細は発表されず、不明でした。

翌日18日(日)の公演についても、ポールの体調が回復しないため、直前に中止のアナウンス。19日(月)の振り替え公演についても中止がアナウンスされました。
そして20日(火)、ポールの体調が回復せず、24日(土)の大阪・ヤンマースタジアム長居公演までの全公演の中止が発表され、21日(水)には、韓国ソウル公演の中止も発表されました。今回のアジアツアー全てが中止(ポール公式サイトではpostpone:延期という表現になっていますが)となったわけです。

 

【首尾一貫せぬ中止理由説明と、さまざまな噂】

今回の公演中止について、ポールサイド及び主催者のキョードー東京から正式に発表されている内容は以下のとおり。

・ポールサイド
ポールがウィルスにかかり、医者から公演を中止するように言われた(5月17日発表)
ポール自身は公演を行うつもりだったが、チームと医者から止められた(5月18日発表)
東京都内病院での治療が成功し、数日経てばポールは元気になる見込み(5月22日発表)

・キョードー東京サイド
ポールは「ウィルス性炎症」にかかり、公演を延期・中止(5月17・18・20日発表)
ポールの体調が回復したため、5月26日(月)昼前にホテルをチェックアウトし、帰国(5月27日発表)

以上の情報しか、正式に発表されていません。また帰国情報については、ポール公式サイドからの発表はなく、国内の主催者のみからの発表となっております。

ポールが帰国したとされる翌日5月27日(火)には、ロンドン市内をナンシーと元気に歩くポールの姿が、英新聞誌の記者により撮影されました。

ポールの容態がはっきりと発表されなかったことから、さまざまな憶測や噂が飛び交い、週刊誌・スポーツ誌やワイドショーのネタになりました。
主催者キョードー東京の実質的なスポークスマンである湯川れい子氏は、自身のツイッターで、ポールの容態をはっきりと発表しなかった理由として「発表すれば問い合わせが増え、事務所機能が麻痺する」「守秘義務があるため」と発言しましたが、詳細に発表しない方が問い合わせが増えるのが普通であることや、5月24日に佐賀県武雄市で行われた自身の講演会では詳細に説明し、その様子を他人に書かせるなど、その理由説明は首尾一貫していません。

ファンの間で出回った公演中止理由も、業界関係者や広告代理店から発せられたものも多く、ファンはさまざまな噂に惑わされ、また、その一部が、週刊誌・スポーツ誌などから世間一般に流されるなど、またもやファンは振り回される結果となりました。

<ファンの間に流れた主な噂>
・深酒説・・・・・奥さんのナンシーが一緒に来日していないため、ポールが羽目をはずして六本木界隈の高級料理店に飲みに行き、体調を崩したという噂。中には、新聞記者がポールに牡蠣を食わせたという噂までありました。音楽評論家・DJの岩田由記夫氏が、業界関係者からの確かな情報としてツイッターで拡散したため、彼のtwitterは炎上。週刊誌「アサヒ芸能」も、この噂を取り上げました。
・入院説・・・・・腸閉塞、腸ねん転を患い、聖路加病院に入院し、腹腔鏡手術まで行ったという噂。日刊スポーツ、ニッカン現代をはじめ、各スポーツ誌がこの噂を取り上げましたが、公式サイドからは、入院情報や手術情報は発表されませんでした。ポールの聖路加病院入院の噂、部屋の番号まで噂として回りましたが、部屋自体がポール自身が泊まれるようなところでなかったことや、聖路加病院でのポール及びスタッフ一行の目撃情報がなかたことから、この噂も噂レベルです。9月に発売されたザ・ビートルズ・クラブの臨時増刊号では、この入院説を唱えています。
・暗殺説・・・・・CIAの陰謀、日本芸能界に対する攻撃だったいう説。某Bプロダクションが絡んでいたという噂。この噂には正直あきれるしかありません。
仮病説・・・・・チケット販売が芳しくなかったため、ポールサイドが激怒したのと、当初から主催者側のキョードー東京がチケット販売状況から公演をやりたくなかったため、公演中止とした説。ポールは病気を患っておらず、全く元気だったため、21日(水)にアメリカ方面に帰国し、アメリカで数日過ごした後英国へ帰国したという噂です。チケット売れ行きは本当によくなかったようで、武道館公演は直前までS席が売れず、大阪公演は35000人分しか売れていなかった模様。また、韓国ソウル公演についても来日前から開催が危ぶまれているという噂が立っていました。また21日(水)に帰国したという説は、22日(木)以降、スタッフのジョン・ハメルを除きポール側スタッフの目撃情報が全くなかったこと(ポールの最後の目撃情報は、21日の20時頃で、車の中で起き上がっていたとのこと)、21日(水)22時に羽田空港から、来日時に使用したチャーター機と同型(GLF5)の飛行機が羽田空港からアメリカに向けて飛び立ったのがフライドレーダーで確認されたことからきているようです。

このような様々が噂が流れ、熱心なファンを落胆させるようになりましたが、一方で、公演が中止になって、ポールの容態を気遣うファンも多かったようで、日本人ファンの反応が、世界から賞賛されたこともありました。
主催者によると、再度公演の開催が実現できるよう、ポールサイドと交渉していくと伝えられています。

 

【公演中止の結果として、「ポールバブル崩壊」(私見)】

湯川れい子氏のツイートによると、ほとんどのファンは今回の公演中止に対して怒らなかったと言っていますが、そういうわけではなく、今回の公演の中止を受けて、ポールの体調なので仕方ないと思うファン、再来日を願うファン、公演を楽しみにしていて大きなショックを受けたファン、アーティストの体調含め主催者側の管理体制に対して怒るファン、様々な反応がありました。
17日初日公演のVIPチケット待合室では、突然の公演中止を受けて、待合室内が主催者VS参加者で紛糾し、1時間ほど押し問答があったようです。

熱心な(コアな)ファンの多くは、今回の公演の中止にショックを受け、ポールやビートルズの音楽も聴けない、姿もしばらく見られないという方が多いです。それは単に、ポールが体調を崩して公演が中止になったという理由だけではなく、当日公演中止がアナウンスされるまでの宿泊ホテル(ペニンシュラ東京)でのスタッフの行動が不自然であったこと、中止の原因がはっきりせず謎が多く、首尾一貫していない面があることなどから、中止に至るまでの、表にできない何か他の原因があるのではないかと勘ぐっても仕方ない状況であったことなどが理由として挙げられるのではと思います。

ここからは完全に私見ですが、こうした理由に加えて、昨年11月の公演と同様、ステージ上の出演者が肉眼でほとんど見えないスタンド上部の席でも2万円弱という高いチケット代、さらに武道館公演に至っては通常販売で10万円のチケットが出現し、どうしてもポールの演奏を見たいと思う反面、値段に見合うだけの良席が用意されていないと思われるケースも多いことから、昨年11月の公演でもがっくりきたファンも多く、さらに今回の公演中止で、グッズ購入も含めて無けなしのお金を費やすという「ポールバブル」が崩壊したと捉えることができるのではと思います。

今回の日本ツアーは「完売」と報道されていましたが、実際は完売してない模様で、ヤンマースタジアム長居については、収容人数の半数しかチケットが売れていなかったようです。
ポールバブルが崩壊した裏付けとして、熱心な(コアな)ファン向けの西新宿のコレクター向けCDショップや、ビートルズ楽器専門店では、売上が激減しているようです。

CDが売れないので、コンサート収益(チケット、グッズ販売)で穴埋めをする、穴埋めをするために、ショー自体が巨大化し、公演の長時間化、アーティスト側の負担の増加になり、観客にとってもチケット代が負担になり・・・、という悪循環に至ったのではないでしょうか。
今回のアジアツアーの契約は6公演で、チケット代数十万円で25日大阪公演の追加も検討されたらしいですが、結局は実施されることはありませんでした。
熱心なファンなら、何十万円出しても、あこがれのアーティストを見たいものですが、2時間少しの公演を見るのに、10万円近くも出費する、という状況自体異常と言わざるを得ず、まさにバブル状態だったのでしょう。
今回の公演中止の本当の理由は不明(公式発表では、ポールの体調不良)ですが、今回の件により、外国人アーティストの日本国内におけるビジネスモデルも転換期を迎えたのかもしれません。昨年のポール・マッカートニー来日公演の影響でしょうが、今年前半は大物の洋楽アーティストの来日公演が相次ぎましたが、今回のポール来日公演キャンセルで、大物洋楽アーティストの来日が減ったような気がします。

つまり、外タレビジネスの先駆的な役割を担ったのが、ポール・マッカートニーと言えるかもしれません。
ある意味、改めて、ポールの偉大さを感じた一件だったのではないでしょうか。

(参考記事)「CDが売れない穴はライブで埋める 音楽業界、今こそ顧客志向へ転換を」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20140523/265305/


【2014.9.19追記】 公演キャンセルの真実とは?

9月16日に、ザ・ビートルズ・クラブ(BCC)より、今回の来日公演キャンセルに関する臨時増刊号「ポール・マッカートニー OUT THERE! 2014 ~幻の日本公演~」が発売されました。
BCCが入手した情報をもとに、5月のポール滞在中の様子が書かれており、裏を取ることは不可能ですが、かなり信憑性が高い情報と言えると思います。

この本に書かれている内容の一部を列記します。
・5月16日(金) 初日公演の前日、ポールは体調不良のため、リハーサルを欠席して、ホテルで静養。
・5月17日(土) 体調不良のため、滞在しているホテルにて、川崎市の開業医による診察を受ける。その医師がポールにストップをかけ、公演が延期となった。
・5月18日(日) この日もポールは川崎市の開業医の診察を受け、公演開催はドクターストップ。レントゲン検査を受ける。
・5月19日(月) 妻ナンシーがポール滞在のホテルに到着。レントゲン検査の結果は、さらなる精密検査が必要とのこと。
・5月21日(水) ポール、赤坂の首相官邸前の病院にて精密検査を受診。8名の医師による診断の結果、腸捻転併発と判定。深夜に聖路加病院に移動。
・5月22日(木) ポール、聖路加病院にて、腸捻転治療のための腹腔鏡手術を受ける。手術は無事に成功。
・5月26日(月) ポール、昼前にペニンシュラ東京を出発し、12:50頃羽田空港発ロンドン行きのチャーター機で帰国。

ポールの日本滞在中の様子は、臨時増刊号「ポール・マッカートニー OUT THERE! 2014 ~幻の日本公演~」に、より詳細に記述されています。


 

※最新情報は、Jashの「ザ・ビートルズ最新ニュース twitter」や、Facebookページ「ザ・ビートルズ最新ニュース」の方で、いち早くお届けします。

(c)Jash http://pmccartney.com